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第631号 2015年05月14日発行

東近江市「森」と「水」政策の実現に向けて

東近江市は,1市6町が合併したことにより,鈴鹿山系から琵琶湖まで一つの水系を所管するまちとなりました。市面積の56%を占める森林は,水源の森として,また資源の森としてこのまちを支えてきました。その森林から生まれ,流域をつなぐ「水」は,流域の生活を支え,農業や水産業などの一次産業だけでなく,多くの企業にも生命線となっています。つまり,「森」と「水」を持続可能なまちづくりにつなげることは,東近江市の重要な使命であります。

 東近江市では,この4月から市民環境部に「森と水政策課」を新たに設置し,具体的な取組の検討をスタートしました。木材価格の低迷や獣害など,地域の森林が抱える課題は深刻です。しかし,上流と下流が自然と共生することの意義を共有することができれば,解決策は見出されるはずです。その検討の第一歩として,森と水政策課では4つの取組方針を掲げています。
 1.森林資源の賢明な利用(資源活用の事業化)
  地域資源を見直し,東近江市の特徴を生かした付加価値向上につなげます。
 2.人と自然のつながり再生
  森里川海のつながりとその豊かさを知り,生かす施策を進めます。
 3.循環共生型のまちづくりの実現
  「低炭素・循環・自然共生」を統合的に実現するまちづくりを考えます。
 4.次世代育成
  まちづくりを担う次の世代が,人と自然の共生を体験・学習する機会を増やします。

 以上4つの方針は,大きく「保全・再生」「交流・学習」「賢明な利用」に分類することができます。この3つのテーマは,琵琶湖も登録されているラムサール条約の3つの柱です。森と水政策課では,流域全体を統合的に考えることにより,マザーレイクと呼ばれる琵琶湖の保全につながるだけでなく,持続可能なまちの実現にもつながると信じて,取組を進めていきます。