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第9号 2002年01月16日発行

久御山町久御山町の伝統野菜=聖護院大根(淀大根)

久御山町の農業は実に多彩。550年の歴史を持つのは「淀苗」で,木津川と淀川の砂地を利用してナスやキュウリなどの野菜苗が作られ,昭和30年代から始まった「観葉植物」,「伏見唐がらし」なども久御山町の特産品として知られています。なかでも代表格が伝統野菜の「聖護院大根」です。
 聖護院大根は,京都東部の東山連山のふもとに位置する左京区聖護院地区で誕生した代表的な京野菜のひとつです。江戸時代末期の文政年間のこと。聖護院の東にある黒谷の光戒光明寺に奉納された尾張の国の長大根をもらいうけた人が,何年も作っているうちに丸くなって来たのが聖護院大根の始まりと伝えられています。
 現在の主産地のひとつとして知られるのが久御山町東一口(ひがしいもあらい)。生産者が一同に集まる野菜集出荷所を訪れると,数えきれないほど積み上げられた聖護院大根が,パッと目に飛び込んで来ます。洗い上げられて日の光を浴びながら,真っ白に輝いている様子は冬の風物詩とまでいわれ,関西では「淀大根」の名でも知られています。
 聖護院大根の種まきは,9月の初め。そして,11月下旬ごろには収穫が始まります。土から大根が5㎝ぐらい持ち上がったところが緑色で,その下の部分にボリューム感があって,張っているものが理想的なでき上がり。
 御牧(みまき)聖護院大根出荷組合では,全農京都経済連や各関係機関と連携し,平成5年から「京の伝統野菜・聖護院大根」として首都圏へ出荷したり,組合員も販促に出かけたりしています。また,売り場では,冬場の京の伝統野菜必須アイテムとして評価をいただいています。

≪聖護院大根ひとくちメモ≫
●出荷は11月下旬から2月ごろ,12月から1月ごろが最盛期
●1個が2.0~2.5㎏くらい,直径15~20㎝ほどある大変大きな丸大根
●軟らかいのに煮崩れしにくいうえに,味がしみこみやすく,とろけるような口当たり。甘みがあって,苦みや辛みが少なく,煮物には最適。おでん,鍋物,ふろふき大根,田楽,ブリや鯛との煮物などで体も温まり,ビタミンをたっぷりとって風邪も予防できそう。また,淡泊な味わいなので,あえ物やサラダ,浅漬けなど幅広く楽しめる。