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第660号 2015年12月09日発行

甲賀市宮跡から出土した万葉の歌木簡でまちづくり  歴史と文化を活かすまち甲賀

甲賀市は,滋賀県の南部に位置し,三重県や京都府と隣接しています。特に,三重県の伊賀市とは県を跨いだ連携を組み,忍者のまちをプロモーションしています。また,かつて物流や文化交流を支えた東海道,日本六古窯の一つで知られる信楽焼,白州正子が好んだ寺社仏閣など多くの歴史的・文化的な資源が残っています。

 市内にある文化財の中で,聖武天皇により造営され西暦745年には都とされた紫香楽宮跡からは,万葉集や古今和歌集に収録されている歌が万葉仮名で記された歌木簡が見つかっています。
 当市では,そういった地域性を活かした事業として「あいこうかうたプロジェクト」を実施しています。今回で4回目となるこの催しは,予め決められたお題に対し広く短歌を募集し優秀作品を表彰しています。また,募集期間内には市内の名所ウォーキングとセットにした「歌詠みウォーク」を実施しています。

 毎年12月には,その年に応募された歌の表彰式が行われています。式では,優秀作品を競技かるたの公認読手(どくしゅ)の資格を持つ方など専門家が一句づつ読み上げます。昨年度は,全国から3000首を超える応募があり,徐々に当市の冬の恒例イベントとして認知されてきました。
 今年度の短歌公募は締め切っておりますが,12月19日(土)には表彰式が開催され,
奈良大学名誉教授の木村紀子先生による講演会が同時に開かれます。当講演会には,テレビ番組などに出演されている著名な方にお越しいただくため,毎年多くの参加者でにぎわっています。

 甲賀市では,この「うたプロジェクト」のように多様な歴史,文化的資源を活用した催し等が開かれています。特に,今年からは当地を源流とする「甲賀流忍者」に焦点を置き,事業を展開しています。多くの皆さまに当市を知っていただく楽しい催しを企画するとともに,深みを追求し,忍者の里を内外に発信していきます。