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第142号 2005年01月12日発行

島本町「自然との調和」に向けた森林保全の取組

本町の町域(16.78k㎡)の約7割を占める山林と,これらの山林が涵養する豊かな地下水は,ともに古くから本町の特色を形づくってきました。また一部には,大阪府の天然記念物・自然環境保全地域として指定されているシイ林があるなど,都市近郊の貴重な自然として保全や有効活用が図られてきたところです。

 しかし都市近郊の他の山林と同様,本町においても森林保全の担い手の高齢化や後継者の不足などから,森林の維持・保全が困難となり,山間部の荒廃が見受けられるようになってきました。

 そこで本町では,長期的な視点に立って森林の保全と活用を推進し,本町の豊かな自然を貴重な財産として後世に受け継いでいくため,平成15年3月に今後の環境施策の基本となる「島本町環境保全に関する基本条例」を制定するとともに,森林の保全,整備,利用の促進に必要な土地の取得等に必要な資金を積み立てる「森林保全整備基金」を新たに立ち上げました。

 また平成16年4月には,本町の自然環境を「まちづくりに欠かすこととのできない貴重な財産」と位置付け,これを保全することは町及び住民等に課せられた大きな責務とすることを基本理念とした「島本町森林等の保全及び活用に関する条例」を施行いたしました。本条例では,森林対策をより実効あるものとするため,土地の買取りや寄付などの所有権移転がなくても森林保全を進めることができる「森林保全協定制度」や,積極的な保全活動推進地区を町が指定する「モデル地区制度」などを創設しました。現在は,住民・学識経験者・町内企業・関係行政機関からなる島本町環境保全審議会において,①森林整備の促進,②森林の乱伐・不法投棄等に対する環境対策,③水源涵養の促進,④教育・レクリエーション活動等への活用促進,⑤防災対策としての保安林指定の促進などの課題を中心に,具体的な森林保全・活用策を審議・検討しています。

 本町では第三次総合計画に基づき,「自然と調和した個性と活力のある人間尊重のまち」を目指して各行政施策を展開しています。今後も,先人が維持し育んできた身近な自然環境を絶やすことなく守り育て,自然からの恵みを享受できる悦びを住民のみなさんが感じることができよう,「自然との調和」に向けたまちづくりを推進していきたいと考えています。