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第547号 2013年08月28日発行

大山崎町平安時代の史跡「大山崎瓦窯跡」発掘調査

平安京へ瓦を供給した大山崎瓦窯跡(国史跡)で,この度新たに2基の瓦窯が発見されました。過去の成果と合わせて,これで,10基の瓦窯が発見されたことになります。これら瓦窯は,方位やまとまりによって3つの群に分かれますが,統一した規格によって全てが配置されています。したがって,大山崎瓦窯は,成立当初から大規模な操業を計画的に実施した姿として捉えることができるようになりました。

 史跡大山崎瓦窯跡は,平安遷都直後に成立した瓦の生産地で,現在の大山崎町字大山崎小字永福寺・白味才にあります。平安京や京外の諸寺のほか,嵯峨院や山崎に所在した河陽離宮など嵯峨朝の離宮の瓦を生産した瓦窯跡です。平成16年の調査で6基の瓦窯が検出され,平成18年に国の史跡に指定されました。その後,史跡地の北隣接地において2基の瓦窯を平成21年に検出しています。
 今回の調査は,今後の整備に必要な情報を得るために実施しました。その結果,2基の瓦窯を検出し,既知の1基と合わせて,少なくとも3基が一連で配置された状況を確認しました。これらは,南に開口する一群であり,群としての存在が,今回の調査で初めて判明しました。これまで,大山崎瓦窯では,東に開口する南北二つの瓦窯群の存在がわかっていましたが,今回の調査結果から,三つの瓦窯群で構成されていたことが知られます。 
 また,瓦窯・周囲の排水溝・焚口に立つ建物などの主要施設の位置関係が統一した規格で配置されていることもわかりました。したがって,これまで検出した瓦窯群は,成立当初から計画されていたものとみられます。こうした瓦生産における規模や計画性の高さは,都づくりの実態を反映しています。今回の成果からは,平安京造営が遷都当初から極めて本格的に実行しようとする意図が読み取れます。

 平成25年8月10日(土曜日)に,「史跡大山崎瓦窯跡・現地説明会」が実施されました。当日の様子や現地平面図については,以下のwebサイトからご覧になれます。
 http://www.town.oyamazaki.kyoto.jp/contents_detail.php?co=new&frmId=6921