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第500号 2012年09月21日発行

野洲市蓼(たで)ブランド商品の開発について

たでもち たでもち

たでうどん たでうどん

「野洲市の名産品は何ですか」と聞かれても答えられない。ならば,野洲産の米粉を使用した新たな商品を共同開発しようと,平成22年7月に試食会やモニターアンケートを実施,そして,9月には観光物産協会や市(農林水産課・商工観光課),市内の和菓子店,デザイン担当者などが集まりました。

 試作品を作る中で,米粉以外に野洲らしい原料が必要ということになり,そこで着目したのが,「蓼食う虫も好き好き」といわれる植物の蓼でした。

 その理由は,三上山(近江富士)のふもとにある国宝・御上神社で毎年10月の第2月曜日に行われ,400年以上も続いてきた「ずいき祭り」(国の重要無形民俗文化財)にあり,この祭りで蓼を材料とした「たで寿司」が作られていたことがヒントになりました。「たで寿司」は,すし飯にちりめんじゃこと蓼の粉をまぶしただけの大変シンプルなもので,食後に蓼の特徴であるピリ辛感がかすかに味わえます。

 この蓼の粉と米粉を使って野洲の名産を開発することになったのですが,蓼の粉は,夏の暑い時期に刈り取った葉を乾燥させ粉末にして作るため,時期的にも自分たちで確保することが難しく,保管している地元の農家から譲り受けることで,秋頃から本格的に商品開発を始めました。苦労したのは,熱を加えても蓼のピリ辛感を残すことや,米粉をふんわりとやわらかい食感にすることでした。しかし,職人さんの努力で試行錯誤の上,独自の製法を開発し,名前を「たでもち」と決め,おしゃれなパッケージを作り,平成23年10月から販売を開始しました。

 さらに,市内の女性グループが麺に蓼粉と米粉を練りこんだ「たでうどん」を同時期に開発しており,1か月後の11月から市内の飲食店で提供を初めました。どちらも売れ行きは上々で,今年は蓼を安定供給するため,栽培に力を入れ,新たな雇用も創出することができました。

 現在,野洲市内では,「たでもち,たでうどん,たですし(イベントで出店)」の3種類の蓼商品しかありませんが,今後は,更に多種類の蓼商品を市内の商業者と協力して開発し,「蓼ブランド」として位置づけ,さまざまなイベント等でPRし,名産品にしていきたいと考えております。

 ぜひ,蓼商品を食べに「おいで野洲」