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第437号 2011年06月08日発行

野洲市野洲市の新たな取組~ものづくりによる地域振興~

野洲市では,国際競争の中で企業が培ったものづくりの知識や技能を伝承し,これにより地域産業を活性化するための拠点として野洲市ものづくり経営交流センター(MMCC)を平成22年5月に開設しました。

 野洲市は日本を代表する電子デバイス製造企業をはじめ,多種多様な製造企業が操業する『ものづくりのまち』です。近年,特にリーマンショック以降の急激な景気悪化により企業の投資,新たな企業立地は困難な状況が続いている中,野洲市では既存の企業誘致事業に加え,新たに企業への経営改善支援事業を打ち出しました。

 この事業が実現できた背景に,野洲市には大手製造企業などを退職した方々(ベテラン人材)が多数在住していることがありました。この事業はものづくりのベテラン人材を「地域資源」と考え,その「資源」と企業の「現場」をマッチングさせることにより,地域産業が活性化することを目指しています。

 MMCCはものづくりインストラクター養成スクールを地方で展開したいと考えていた東京大学ものづくり経営研究センター(MMRC)と立命館大学経営学部のものづくりソリューションラボの支援を受ける中,厚生労働省と経済産業省の補助金や地元金融機関からの協力金などを運営資金として,企業の経営改善指導,人材育成(スクール事業),公開講座などの事業を行っています。
 このような取組は,野洲市と群馬県の全国2ヶ所で進められていますが,経営改善指導事業とスクール事業が併せて行われているのは野洲市のみで,全国初の取組です。

 平成22年度事業では経営改善事業として市内外6社に現場指導を実施し,スクール事業では7名のインストラクターが誕生しました。
経営改善を行った各企業では作業レイアウトの変更や作業方法を変更するなどの改善を実施し,うちA社では作業工程の不良率を37%削減できたとの成果報告がありました。

 なお,この事業は,全国中小企業団体中央会の平成22年度ものづくり指導者養成支援事業に全国の自治体として唯一,採択されています。