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第429号 2011年04月06日発行

木津川市関西文化学術研究都市の開発中止地区に関する土地利用の検討について

関西文化学術研究都市は,関西文化学術研究都市建設促進法に基づき,京都府・大阪府・奈良県内の8市町に跨って,国家的プロジェクトとして昭和60年頃から建設が続けられています。
 木津川市には,「精華・西木津地区」,「平城・相楽地区」及び「木津地区」の3地区が立地しており,「精華・西木津地区」及び「平城・相楽地区」は既に全域がまち開きを終え,都市としての成熟が進んでいます。
 残る「木津地区」については,「南地区」,「中央地区」,「北地区」及び「東地区」の4工区に細分化され,残念ながら,「北地区」及び「東地区」は事業予定者であった独立行政法人都市再生機構(以下,UR)による開発事業の中止が平成15年に決定され,その後,具体的な土地利用がなされずに現在に至っています。(南地区及び中央地区についてはまちづくりが進められています。)

 そこで,本市では,208haにおよぶ両地区の今後の土地利用の方向性を議論するため,昨年12月議会へ検討委員会の設置条例を提案し,条例の制定を受けて本年2月に「木津川市学研木津北・東地区土地利用計画検討委員会」を設置しました。
 委員会は,学識経験者,関係行政機関及びURの職員など計10名で構成され,本年秋頃の答申をめざして検討が進められています。

 特に北地区は,急峻な地形や硬い地質から都市的な開発が困難であり,他の地区の開発に際して希少生物(オオタカやカスミサンショウウオ)をミティゲーション(移殖)した経過もあることから,里山や生物多様性の保全と再生を求める世界的な潮流に沿って,持続可能な社会を実現するための科学を実践するフィールドとしての活用を基本的なコンセプトに,具体的な導入機能や維持管理手法が検討されています。

 今後,委員会からの答申を受け,隣接する都市住民の力を活用しながら,本来の里山の姿である「自然と人との共生」を取り戻し,そこで暮らす多くの野生生物と共に生態系サービスを提供したいと考えています。