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第419号 2011年01月19日発行

向日市2010年 長岡京跡の今。

昨年6月,阪急西向日駅北側にある朝堂院跡の整備が完了し,「朝堂院公園」となりました。向日市は,長岡京時代(784年~794年)に大極殿など,政治の中枢が置かれました。朝堂院は大極殿の南側に位置し,親王や大臣,役所の長官が国家の政務や儀式を行った場所です。いわば現在の国会議事堂のようなところにあたります。中国の唐時代にあった長安城がモデルといわれ,東西に4棟ずつ,計8棟の建物がありました。1992年に国の史跡指定を受けており,今回の整備で,朝堂院跡をはじめ大極殿公園などの市内に点在する遺跡の広報と利便性の向上を図るため,案内所や休憩所を設けました。

 長岡宮の調査は,60年近く遡った1954年から始まり,調査の回数は宮内だけでも481回を数え,長岡京域を含めると2000回以上の調査が実施されています。

 朝堂院では第1回目の朝堂院南門以降多くの調査が実施され,ようやくその形が分かってきました。なかでも朝堂院第四堂と南門は調査開始当時では考えられなかった形をしていることが明らかになりました。「朝堂院公園」の開園は長年の調査と研究成果の賜物と言えます。

 長岡京は,平城京から遷都され,794年に平安京に遷都されるまでの約10年間しか存在しなかったため,「幻の都」と呼ばれることがしばしばあります。未解明なことも多く,現在も調査が進められています。古き日本の首都が遺した貴重な財産を保存し,広く公開していくことが本市の努めであると考えております。