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第240号 2007年03月20日発行

城陽市城陽市水気耕栽培センターについて

●城陽市水気耕栽培センターの生い立ち
 城陽市水気耕栽培センターは,昭和58年に国の補助金を受けて市が建設したモデル温室施設です。自治体としては,当時,都市近郊農業の振興を図る上で,画期的な試みとして注目され,今年で23年が経過しました。
 運営は,市内農家が集まって作られた城陽市養液栽培組合が行っています。施設の広さは1,536㎡ のガラス温室で, 収穫量は20tになります。収穫時期には,新鮮なトマトを求める市民でにぎわいます。

●土を使わない農業善液栽培のしくみ
 水気耕栽培とは,土を使わずに養液と空気でトマトを育てる方法で,施設内には,トマトを育てる栽培槽が温室内一面に整然と設置されています。養液栽培の仕組みは,トマトを成育させる栽培槽へ,液肥槽から養液を給液ポンプで送り届け,その排液は排液調節器を使って下の液肥槽へ落ち,循環しています(図①参照)。
 また,養液を循環させる過程で,空気(酸素)を混入させて,根の吸収作用を促進させる構造となっています。一年を通して,同じ濃度,同じ肥料を与えるといった栽培方法で,冬場は室内温度25度,水温20度に設定されています。
●栽培の特徴は?
 同センターでトマト栽培の管理をされている生産者によると,養液栽培では土で育てる場合に発生しがちな連作障害がなく,薬剤の散布がほとんど不要であること。更に,成育が早く収穫量が多い。こうした特長を生かしつつ,果肉がしまり,うまみを引き出せる品種の作付けに努力されているそうです。
 出荷の最盛期は,5~6月と10~12月の年2回です。収穫時期になると,温室の中は赤や黄色のトマトをいっぱい身にまとった枝葉が生い茂り,まるでトマトの森と化します。
 現在,大玉のスーパー優美,中玉のルイ40,ミニトマトの甘っ子,オレンジアミーの4種類のトマトを栽培。スーパー優美は果肉が締まり完熟タイプ,ルイ40は重さが約40g,甘くてフルーツ感覚で食べられます。甘っ子とオレンジアミーは糖度が高く,食味に秀でた特徴があります。私たちの味覚や嗜好に合うような品種改良が進められ,毎年のように新品種が登場しています。
 収穫されたトマトは,京都市中央卸売市場へ出荷するだけでなく,センター内でも即売されています。