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第61号 2003年02月05日発行

草津市草津市風力発電施設 くさつ夢風車 ~人と環境にやさしい"風"を受けて~

はじめに
 草津市は,平成13年6月に日本で最大級の草津市の風力発電施設「くさつ夢風車」を市の北部の琵琶湖につきでた烏丸半島内に建設しました。この半島には,全国的にもまれな水生植物をメインテーマとした市立水生植物公園「みずの森」があり,一年を通してハスやスイレン等の水生植物の花を楽しむことができ県内はもとより,県外からも多くの観光客が訪れます。また,東側の湾内には国内有数のハスの群生地が広がり,毎年,夏の開花時期には,朝早くから大勢の人々がハスの開花を見るために湖岸に集まります。
 草津市では,「くさつ夢風車」により,隣接する植物公園内で使用する年間消費電力を賄い,余った電気は関西電力で使用し,琵琶湖を渡ってくる風を人と環境にやさしいクリーンエネルギーとして活用しています。

概 要
 ○ 製造メーカー/製造国       ファーランダーFuhrlander社/ドイツ
 ○ 代  理  店 ㈱           関電工
 ○ 機     種             MD 70
 ○ 定 格 出 力            1,500 kw
 ○ 本 体 仕 様
   ・ブレード(羽根)枚数,長さ     3 枚,34 m
   ・ブレード材質            GFRP(強化ガラス繊維樹脂)
   ・ローター直径            70 m
                        風向により360度回転
   ・タワー高さ(ポール高さ)     60 m
                        風車ブレードの最高到達点 95 m
   ・タワー直径(上部/下部)     2955 / 3600 mm
   ・タワー材質・構造・形式      鋼鉄製モノポール(SM490 ,SS400)
   ・ローター回転数          毎分 10.6 ~ 19 回転
   ・起動風速/定格風速       2.5 m/s / 11.6 m/s
   ・発電開始風速/発電中止風速 3.0 m/s / 25.0 m/s
   ・耐  風  速            60 m/s
   ・発電機型式             2次巻線型誘導発電機
   ・発電電圧              690 V
 ○ 年間推定発電量          1,200 Mwh
                        一般家庭320世帯分に相当
 ○ 年間推定CO2削減量       460t-CO2(0.384kg-CO2/kwhで換算)
 ○ 工事予定    平成12年11月に基礎工事に着手し,平成13年6月完成。
 ○ 総事業費    約 3億円(内 NEDO補助金約 1億3千万円)
     新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「風力発電導入促進事業」の補助金を受ける。

期待するもの
 日本における風力発電は,ヨーロッパやアメリカなどの風力先進国に比べると,かなり遅れているものの,ここ2,3年急激に増加しています。しかし,設置場所の多くが都市部から離れた山間部や沿岸部であり,人目には触れにくいのが現状です。本施設のように,町の中心部から近く,また,県立琵琶湖博物館や国連機関のUNEP国際環境技術センターなど環境に関連のある施設が烏丸半島内にあり,交通の便の良い平野部に設置されるのは全国的にもあまり例がなく,環境にやさしい風力発電のすばらしさを,この半島のみならず琵琶湖を訪れる多くの人々に知ってもらう絶好の場になるものと期待しています。

まとめ
 市では,21世紀に向け,「人」と「環境」をまちづくりの中心に考え,福祉の充実や人づくり,人と自然が共生する環境に配慮した都市づくりを重視し,持続可能な発展をめざす「人と環境にやさしい」まちづくりを進めています。その中で,UNEP国際環境技術センターをはじめ,多くの環境関連施設が集まっている湖岸周辺をエコミュージアム街道と位置づけています。今回の風車を契機に,さらなる環境関連施設の充実や周辺の自然環境の保全を図っていきたいと考えています。