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第727号 2017年03月29日発行

日野町日野町猟友会(獣美恵堂)の地産地消の取組

ソーセージ ソーセージ

鹿カレー 鹿カレー

鹿缶 鹿缶

「有害捕獲の鹿を何とか地域で利用できないのか!」
 冬場,ボタン鍋として需要のあるイノシシは,捕獲すると1頭10万円~20万円前後で売買されますが,ニホンジカは,ほんの一部が自家消費されるか猟犬の餌として食される程度で,販路もなく,経済価値がないばかりか,廃棄処分するために焼いたり穴を掘って埋めたりするなど,莫大な費用と労力が猟友会の会員の負担となっています。
 そのため,狩猟者はシカを積極的に捕獲しようとはしません。
 そこで,料理店等で食材として利用されれば,その価値が見直され,廃棄量の削減,捕獲頭数のアップが期待できるのではないかと考えました。

「鹿肉利活用への取組開始」
 このような発想から,日野町では,平成18年から獣肉利活用の取組を始めました。
ジビエの地産地消の先進地である長野県からフランス料理店のオーナーシェフを迎え,シェフによる解体指導,ジビエ料理の講習会を開催。
 平成19年には,京都フランス料理研究会と日野町猟友会が「天然日野鹿を広める会」を結成し,鹿肉利用に関する条件(規格・価格・配達方法・決済方法等)を話し合い,双方がメリットを得られる価格設定ができました。これにより,研究会会員の数店から注文が頂けるようになりました。

「大手カレーチェーン店で鹿カレーの販売」
 平成21年,日野町での取組を聞かれたことをきっかけに,カレーチェーン店CoCo壱番屋の滋賀県内12店舗を経営するオーナーから相談があり,平成22年5月「鹿カレー」が販売されることになりました。
 多くのメディアに取り上げていただき,週末には100食/日の大ヒット商品となり,鹿肉消費に大きく繋がりました。

「学校給食で鹿カレーの提供」
 CoCo壱番屋での反響を受け,学校の管理栄養士から,給食に鹿カレーをとの相談があり,同店の協力を得て,毎年11月の「地産地消の日」には町内6つの小中学校の子供たち約1800人の給食に鹿カレーを提供。鹿約9頭分のモモ肉利用に繋がっています。

「加工品の販売」
 モモやロースの販路は開拓できました。しかし,飲食店向けに出荷できない部位が残ってきます。
 そこで,猟友会(獣美恵堂)では缶詰とソーセージの商品開発を行い,町内複数の店舗に販売を委託したり,近隣でのイベント販売に出店したりと,獣肉を余す所なく利用することに努められています。

 本町においても,猟友会(獣美恵堂)と連携しつつ,捕獲頭数のアップと,販路の拡大に努め,獣肉の利活用に更に取り組んでいきます。