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第747号 2017年08月30日発行

京丹波町京丹波町の木づかい文化と巡りある暮らし

 面積の83%が森林である京丹波町では,平成25年度に将来にわたる森林・林業・木材産業の方向性を示す「京丹波町森づくり計画」を策定し,木を使う暮らしの促進をはじめとした町産材の積極的な利用を進めており,その一環として,平成29年3月に木質バイオマスを活用した地域熱供給システムが完成し,運用を開始しています。

 地域熱供給システムとは,木質バイオマスボイラを熱源として,福祉施設に給湯,空調用の温水を供給するとともに,熱導管を敷設して近接する保育所にも空調用の温水を供給する仕組みです。供給された温水は,高齢者が利用する入浴施設のお湯や子どもたちが毎日を過ごす保育所の床暖房のための熱エネルギーなどに姿を変え,心身ともに温まるぬくもりを生み出します。

 このシステムによる1年間の木質チップの消費量は約470トンであり,搬出間伐にして10ヘクタール程度に相当し,計画的に林地残材を活用することで適正な森林整備を図ることができます。
 また,ボイラで燃焼される木質チップは,伐採から加工に至るまで全て町内で生産されており,資源やお金が地域内で循環する仕組みづくりや新たな雇用の創出が期待されています。

 同じく平成29年3月に策定した第二次総合計画では,地域資源である「森林」,「子育て力」,「食」,「地元力」を活かし,資源,経済,人材,暮らしのそれぞれを循環させることで地域の豊かさや安心につなげていくことを目指しています。
 地域の豊かさや安心がふるさとを「好き」と思う気持ちや一体感を育み,町内の活力となる。そして活力は魅力へと発展し,その魅力が町内外に伝わることでさらなる交流人口を生み出す。この一連の流れを京丹波町では「自給自足的循環社会」と表現しています。
 今後とも,地域にある資源を積極的に活かし,より良い巡りを生み出すまちづくりのため,取組を進めていきます。