メールニュース

第758号 2017年11月08日発行

東近江市東近江市における木地師のふるさと発信事業について

2017木地師シンポジウムチラシ 2017木地師シンポジウムチラシ

 東近江市の蛭谷町・君ヶ畑町は全国各地を移住しながら活動する木地師(きじし)を保護・統括する場所である「小椋谷」が存在した地域であり,木地師発祥の地とされています。

 木地師とは,轆轤(ろくろ)と呼ばれる工具で,とち・ぶな・けやきなどから主に椀や盆などの木地をつくる職人のことを言います。ろくろ師や木地屋とも呼ばれます。かつて木地師の多くは,日本各地の深山に入ってろくろを引き,良材を求めて新しい山へと移住する暮らしを送っていました。

 木地師は,ろくろで回転させた木材に,「手カンナ」をあてて製品を削り出しますが,製品の微妙な表面を削り出すために,刃の形や柄の長さの異なる何本もの「手カンナ」を駆使します。この「手カンナ」は,木地師が自ら刃を鍛えたり,研いだりしており,木を削る技術とともに,鍛冶などの技術も重要と言われています。

 ろくろ技術は,椀や盆にとどまらず明治以降の産業革命によって精密機器,万年筆,装飾具など様々な用途に広がり,私たちの身近なものにも活用されています。

 当市は木地師発祥の地として,今も全国の木地師やその子孫からは根源地,ふるさとの地として高い関心を集めており,今後も市として大きな地域資源である,木地師文化の発信に努めていきます。

 平成29年11月18日には,「木地師のふるさとシンポジウム」を開催いたします。豊かな森林資源を生かして日本の産業や文化の振興に貢献してきた木地師の歴史的価値と全国に広がるネットワークを再評価するとともに,その意義を後世に伝え,木の文化,森の文化の大切さを考えます。興味のある方は是非御参加ください。

 また,シンポジウム翌日にはオプショナルツアー「日本遺産奥永源寺に木地師のふるさとを訪ねる」を開催いたします。詳細は別添チラシを御参照ください。

2017木地師シンポジウムチラシ