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第765号 2018年01月04日発行

向日市乙訓郡誌を書籍化しました

 大正から昭和初期にかけては,各地で地域の歴史編纂事業が盛んに進められた時代です。当時の京都府乙訓郡の人々は,郡誌の執筆や編集全般を,開設されて10~20年ほど経っていた京都帝国大学の地理学・国史学・考古学の研究室に委嘱しました。
 各分野の研究者らは,京都府史蹟勝地調査会(大正6年発足)の調査員でもありましたが,史蹟や文化財の調査と並行して郡誌執筆のための調査も,地元の人々の協力を得ながら,活発に行われました。
 昭和3年の秋には,郡誌編纂を記念した講演会が開催され,会場となった西山高等女学校(現在の京都西山高等学校)には,郡内の町村から出品された史料が展覧されました。
 郡誌の原稿は,昭和5,6年頃までにほぼ執筆され,挿図として必要な写真の撮影や図面の調製も進んでいましたが,様々な事情により,ついに刊行されることはなく,貴重な原稿は埋もれたままとなったのです。
 向日市では,乙訓郡誌の原稿の整理・校訂を行い,『未刊「乙訓郡誌」稿』として平成28年度に書籍化しました。その調査成果を生かし,郡誌編纂の過程や時代背景を関係資料とともに紹介する特別展「乙訓郡誌の編纂とその時代」を,去る平成29年11月18日から12月17日までの間,向日市文化資料館で開催しました。特別展は終了しましたが,展示図録を刊行し,向日市文化資料館で販売しています(1冊600円)。
 また,「乙訓郡誌」について,解説を交えた輪読により乙訓の歴史と文化を学ぶ連続講座「乙訓むこうまち歴史講座」(全10回)と,この連続講座と連動して,乙訓郡誌に記された場所を実際に訪ねて歩く「乙訓むこうまち歴史散歩」(全5回)を実施しており,「乙訓むこうまち歴史講座」はあと3回,「乙訓むこうまち歴史散歩」はあと2回の開催を残しています。
 いずれも途中からでも御参加いただけますので,御興味のある方は,是非御参加下さい。

連続講座「乙訓むこうまち歴史講座」の開催日
 平成30年1月14日,2月18日,3月18日 (全て日曜日) 定員60人
「乙訓むこうまち歴史散歩」の開催日
 平成30年1月27日,2月24日(全て土曜日) 定員30人
※いずれも会場は向日市文化資料館で,予約が必要です。
※向日市文化資料館ホームページ
http://www.city.muko.kyoto.jp/kurashi/bunka/moyoshi/1449541564567.html