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第816号 2019年01月10日発行

高島市大溝祭~400年の歴史~

大溝祭(宵宮) 大溝祭(宵宮)

 4月から5月にかけて,高島では特色ある地域の祭りが数多く開催され,市内各地で賑わいをみせます。湖西随一の“馬祭り“で有名な「七川祭」や,舟運で栄えた港町ゆかりの「海津力士まつり」など,地域の歴史や生業を今に伝える祭礼が目白押しです。

 その中でも日吉神社の初夏の例祭である「大溝祭」は,今年400年を迎えます。大溝祭の起源は大溝藩に入封した分部光信が,前任地である伊勢上野(三重県津市)の曳山祭りを移したものであると伝えられています。その歴史は古く,宝永元年(1704年)から「神事方算用帳」が残されていることから,遅くとも江戸時代中期には執り行われていたといわれており,1983年には滋賀県選択無形民俗文化財にも指定されています。

 「大溝祭」では巴(ともえ)・龍(りょう)・寶(たから)・勇(いさみ)・湊(みなと)の絢爛豪華な5基の曳山が出され,祭礼を彩ります。その規模は間口約2.4m,奥行約3.3m,棟までの総高約4.8mにもなり,二階を「上山」,下階を「下山」と呼び,「上山」は黒塗・朱塗あるいは漆伯で,飾り金具がほどこされており,「下山」は白木で,正面には垂簾,側面には胴幕,背面には見送り幕がかけられています。

 5月3日の宵宮祭(曳き初め)では,5基の曳山が各町内の山倉を出発し,旧城下町を巡行します。日が暮れ提灯に灯りがともされると,やわらかな灯りをまとった曳山が幻想的に浮かび上がり,神秘的な雰囲気となります。
 5月4日の本祭では,朝から曳山が町内各地の山倉を出発し総門(旧大溝陣屋正門)に勢ぞろいし,笛・太鼓・鉦で囃し立てられ,日吉神社へ巡行します。曳山が日吉神社境内に到着すると神輿が拝殿から担ぎ出され,御霊が神輿に移されて城下町への渡御が始まります。神輿が町内巡行に出立すると,神事が無事終わったことを祝い,曳山から参詣者に餅まきが行われます。

 少し先にはなりますが,初夏の高島に足を運んでいただき,見どころの多い「大溝祭」をぜひご覧ください!