第899号 2020年10月08日発行
亀岡市SDGs未来都市計画 「かめおか霧の芸術祭」×X(かけるエックス) ~持続可能性を生み出すイノベーションハブ~
亀岡市は,内閣府が選定する2020年度SDGs未来都市に選定され,さらにその中から特に先導的な取組とされる自治体SDGsモデル事業の一つに「かめおか霧の芸術祭」を中心としたまちづくりが選定されました。
かめおか霧の芸術祭は2018年度から始動したプロジェクトで,今年で3年目を迎えます。陶芸家や画家などだけでなく,命を輝かせるあらゆる技術を持つ人を芸術家と捉え,アートを通じた地域の魅力発見や地域活性化をめざして通年で取り組んでいます。
たとえば,亀岡ならではのコト(体験)とモノ(地場産品)を掛け合わせたアートマルシェ,暮らしを見つめなおし知を共有するトークイベントやシンポジウム,市民誰もが芸術を身近に感じることができるワークショップなどを開催しています。
そんな中,2019年度から始動した,パラグライダーの廃材をエコバッグとしてアップサイクルする「KAMEOKA FLY BAG Project」や,アーティストが制作した移動式屋台「やおやおや」による亀岡産野菜の新たな魅せ方の発信など,霧の芸術祭は環境や農業の分野ともコラボレーションしています。
さらに,こうした各種取組の結節点として「開かれたアトリエ」の整備も進めています。「開かれたアトリエ」は,コワーキングスペースやカフェなどの滞在機能や情報発信機能を有する交流拠点とし,アーティスト・事業者・農家・市民など分野横断的にさまざまな人が集い,知の共有が行われ,イノベーションの創発や情報を市内外に発信する拠点となることを目指して構想された多機能空間です。
今後も亀岡市は,かめおか霧の芸術祭をハブに市政の様々な分野にアーティストの感性を活かしながら地域課題の解決や魅力あるまちづくりを推進し,持続可能な地方創生のモデル事業の構築を目指してまいります。